菅ファミリーの公私混同は国の品格を損ねる。清廉さと事務能力に期待して岸田首相を待望する!

竹下退陣とリクルート事件で「降ってわいた宇野宗佑首相の再来」をみるようです。
宇野氏は、消費税の創設と引き換えに辞任した竹下首相の後任ですが、首相候補者であった安倍晋太郎氏、宮澤喜一氏がリクルート事件に関与し動けない事態において自民党内の力学で「降ってわいた首相」でした。低俗なスキャンダルが表面化し、わずか69日で辞任となりました。同様に安倍晋三氏の突然の辞任を受け、自民党内の力学で覚悟も準備も無く誕生した菅首相。首相となる覚悟も準備もなかったから、官房機密費使い放題の公費会食癖とファミリーによるコネ接待について身辺整理する暇もなく思い浮かべる倫理力もマヒしたまま首相の座についてしまったようです。
情報収集と言えば聞こえはいいが、一日も欠かさぬホテル朝食などの公費会食、息子は親のコネをフル活用して利権確保のための官僚接待漬け。とりわけ、菅ジュニアの行動は宛ら、利権確保のために政治家官僚他に新規公開株式を配って歩いたリクルート事件のようです。リクルート事件の原資は江副氏自ら起こした会社の新規公開株式を利用したものでしたが、菅ジュニアは、会社の金で官僚を接待して回ったもので、江副氏のものとは、スケールも小さく、質もあまりに低俗です。コロナ下で職を失う人が多くいる中で、コネで身内を就職させ、その身内は、親の権力を背景に所属企業の利権に貢献するという菅ファミリーの何ともレベルの低い公私混同は、見るに耐えません。処分された官僚たちは、身から出た錆とはいえ、菅ファミリーの倫理観欠如の被害者でもあります。
農家出身の庶民宰相と期待しましたが、首相の器にあらず、農家にも庶民にも失礼な行状が日々露呈しています。このまま居座れば、事態はより深刻化し恥の上塗りだけでは済みません。コロナ対策その他の失策・力不足までは、改善の努力を期待して我慢するとしても、倫理観の欠如は修復不能、しかも伝染します。このままでは、国の品格を損ない、国民に悪いお手本を示すことになるため、国と国民そして菅一家のためにも早期退陣を望みます。
ついでに、国益ではなく派閥の利益で このような首相を 選んだ領袖たち(二階氏、麻生氏、石原氏その他の長老)を一掃するべきです。
こうしてみると党内では非力ながら、それなりに覚悟があり準備のある岸田氏の清廉さと実務能力の高さに期待する気持ちを抱く人は多いのではないでしょうか?汚れた党内での非力は、高潔の証。