森さん、もうお家に帰りましょう。長い間、お疲れ様でした。

 昔から、森氏は天真爛漫だった。「神の国発言」「真央転倒する子発言」「女性の多い理事会は時間がかかる発言」「首相動静はうそを言えばいいんだろう発言」「えひめ丸事件でゴルフ続行」等々。心底反省のできない人、そもそも何が批判されているのかすら理解できない人という印象でした。そこに加齢による「老いの一徹」まで加わったら、もう手が付けられないのは、当然です。
 オリンピックがコロナで延期になり、「引退の花道」が1年遠のいたことで、ご自身にとっても日本国民にとっても思わぬ不幸な展開となりました。今回の発言で森氏は自ら「引退の花道」を閉ざすこととなってしまいました。続ければ続けるほど険しくなる棘の道。
 日本中、いや世界中から非難され、嘲笑される哀れな老人と日本国民を救うことができるのは、森さん自身しかいなくなってしまいました。「内外のマスコミの相互増幅で大差別事件の様相となっていますが、ようは理事会の人員構成の話、人命にかかわる深刻な人種差別を克服できていない諸国や#MeTooの国などから日本国民が非難される筋合いはない」、そう言い返す国士もいない我が日本国。みんな批判はするけど誰一人として、森氏に引導を渡してくれる人はいません。人生の最晩年にあまりに可哀そうです。森さん、もう突っ張らなくていいんです。さっさと引き上げましょう。

 毀誉褒貶あるにしても、国事に尽力した人です。お辞めになったら、もう皆さんイジメないであげて下さい。そして森さん、辞任後は、ご自宅の中で、もう誰に気兼ねすることなく思う存分自由に発言して余生を幸せに送ってください。