総務省接待事件の構造-菅氏自身の収賄事件(第三者供賄罪の共謀共同正犯)とみるべき

「 首都圏で(宣言)解除の方向性が出ていない。そういう中で、内閣総理大臣として発言は控えるべきだ。」自らは、日本国の総理大臣ではなく首都圏総理大臣であるとお考えなのか? またぶら下がりでの発言は総理大臣としてではないのか?総理の思考力は、相当混乱している様子です。
 説明・会見を求めているのは、内閣記者会ではなく国民であることが、理解できない総理大臣を戴いている日本国民は何と不幸な国民でしょう。
 官房長官であれば、官僚や内閣記者会そして総務省のドンとして牛耳っている放送業界を権力を振りかざせば黙らせることができたのでしょう。しかし総理大臣が向き合っているのは主権者である国民です。
 睨みを利かして凄んで見せても国民には通用しません。同じ手法は通用しないことをもう気づいてよいと思います。
テレビを前にして、凄めば凄むほど品格と支持率は下がり続けます。
 それでも、なぜ凄むのか?それは、やましいいことや隠したいこと、追及されたくないことがあるときに見せる人類の典型的行動です。
恐らく、隠したいのは山田広報官などではなく、
総務省高官接待事件が、今後新たな展開を見せることを恐れ怯えておられるものと思われます。新たな展開とは、「別人格である息子」に自らの睨みを利用させ、その息子に賄賂を収受させた「極めて貧相かつ巧妙な収賄事件」が明るみに出てくることです。この事件は国家公務員倫理規定違反などというレベルの問題ではなく、数千万円と推定される巨額の給与を便宜供与の見返りとして東北新社が息子に支払うという「れっきとした贈収賄事件」なのです。
 ベールを剥ぎ取るヒントは、菅氏が国会において、図らずも言ってしまった「別人格」発言です。この収賄事件は、本人が唐突に言ってしまった「別人格」をキーワードとして成り立っている構造なのです。別人格を利用して別人格に収賄させることにより、巧妙にカムフラージュされることになります(第三者供賄罪の共謀共同正犯)。 信託で言えば、他益信託の構図です。
 誰に指摘されることもなかったにもかかわらず、「別人格ですから」と言ってしまったことが、収賄事件性を本人が十分認識していたことを示しています。
菅ジュニアが経営者又は管理職として特段に優れた能力を発揮し特筆すべき業績を挙げていたのであれば格別、そうでないならば、破格の昇進をし、若くして都心の億ションに暮らすことができるという、人もうらやむ給与を得ていたのは、親の睨みを利用し官僚を接待漬けにすることで所属会社に便宜供与を図った見返りと看做さざるを得ないのではないでしょうか。
権力を身内の巨額給与に替えてしまう、総理大臣にまでなった政治家の何ともさもしい犯罪です。
検察にはきちんと立件をして頂きたいと思います。