出口の向こうへ8「人からコンクリートへ」

政府が経済を枯れさせないように努力したい気持ちは、当然です。しかし方向が全く違うのではないでしょうか?
GoToキャンペーンで人を動かすことで経済を維持しようとするのは、このコロナ環境では時期尚早。
再び緊急事態宣言となりかねない。しかも感染を全国に広げた上で(沖縄、岩手を見よ!)。

何が間違っているのか?

政府が経済の維持にお金を使うこと(財政出動)正解!この際、大変重要です。
しかし、使うべきは、
先ず、治山治水、都市インフラの整備、医療インフラの整備、科学技術研究などのものに向かうべきです。
1)毎年の豪雨災害(九州、東北を見よ!)をこれ以上繰り返さない治山治水事業、
2)医療インフラを整え国民の不安を払しょくする事業、
3)資源のない国にとっての生命線ともいえる科学技術の振興等に巨額の財政を投入すべきです。

幸い、インフレにも為替にも不安のない日本は、円シニョリッジがあります。
財政の天井は高い(プライマリーバランス論は、金本位制時代や外貨を稼げない発展途上国における概念)。
平城京は、和同開珎の通貨発行差益(シニョリッジ)で築かれました。
政府は、円シニョリッジを国の基盤造りのインフラ投資に振り向け、
民間は、「令和の大勧進(コロナ対策大募金運動)専門病院建設、医療資材の確保、医療従事者の待遇改善等」に努力すべき
(散発的に行うのではなく、国挙げて一つに纏まり、目標額を明確化して、一気呵成に行う事が重要。)

今は、先ず人からコンクリートへ財政を投入し、
GoToキャンペーンは当初の予定通りコロナが終息してからでも遅くはありません。

今のように間違った順序で、政府が何かしようとすると、
GoToではなく、GoStopキャンペーンとなり、経済の低迷はより長く、より厳しくなります。