Hit and Away横綱 照ノ富士

先場所、10回目の優勝を飾った照ノ富士は今場所はまた休場だ。横綱在位19場所中11場所休場となる。理由は、いつもの通り、ひざのけがと糖尿病だと言う。
休場しても、給料、報奨金、ボーナスは全額支給されるそうだ。しかも番付が落ちる心配もない。番付については、大関以下の力士は違う。大関は2場所連続で負け越し又は休場すると関脇に落ちる。関脇以下は、一場所も休場すれば、即落ちる。ケガであろうが、病気であろうが関係なしだ。かつては公傷制度があったが、平成15年9月に廃止された。公傷が認められれば、途中休場は負けと換算されて翌場所番付は下がるが、翌場所全休しても翌々場所の番付には影響しない制度であった。廃止されたのは、仮病も含め公傷申請が急増したからだと言う。廃止によって、仮病で休む不逞の輩は、根絶したが、公傷とすべきケガの力士生命を縮めているのもまた事実である。その点、横綱はパラダイスだ。休んでも給料は出るし、番付も下がらない。そのような事態になれば高潔な横綱は、潔く引退を選択する、よもや仮病は有るまいとする性善説は、生きているのだろうか?照ノ富士を見ていると自信が無くなってくるのは小職だけであろうか。横綱は休んでもよいが、不在は困る協会の事情もあるのかもしれないが、また1、2場所休んで、元気に優勝して懸賞金も荒稼ぎ、そしてまた休む照ノ富士の姿が目に浮かぶ、モラルもガチンコは難しいようだ。