年頭のご挨拶と抱負

新年明けましておめでとうございます。
昨年は、「中高年の再婚の問題可決への法的支援は、当人たちとその家族の幸せだけでなく、国家財政の改善に繋がる。」そんな信念で取り組みました。
今年は、もう一つ、「もし今、あなたを認知症が襲ったら、」
 その時に、慌てない・後悔しない準備をして頂くことを主要テーマとしたいと考えております。
 65歳以上の認知症有病率が約15%、さらに13%が軽度認知症と言われています。
潜在的にはもっと沢山おられるかも知れません。
意志無能力者がした法律行為は無効です。
 資産を処分することも契約をすることもできなくなります。
金融資産があっても不動産を所有していても、自分では処分できなくなります。
「不要となった家を売却して、預金を下ろして、或いは株を売って老人ホームの入居金に充てたい。」という事ができなくなります。
 もちろん、遺言、贈与、尊厳死宣言もさらにまた様々な契約もできなくなります。
 事前に任意後見制度を設けておくのも一つですが、あまり利用されていません。
 事後に成年後見人制度を利用することはできますが、コストも高く、使い勝手も悪いと言う人も多くおられます。
 個人の生活関連事項だけでなく、
 有能なオーナー経営者に認知症が襲うとこれは、もう大変なことになります。
取引行為も契約行為もできません、自社株の処分もできなくなります。
会社の存続がにわかに危機に瀕することになります。
 家族だけでなく、従業員、取引先などすべてのステークホールダーに影響が起こります。
 かと言って経営者が事前に任意後見人を設けることは、会社の信用上困難です。
 
 正月早々縁起でもないとご立腹かと存じますが、
準備さえしておけば安心して明るい未来を生きて頂けます。
答えを用意してご相談をお待ちしております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。