トラ退治のハリスの旋風

ご同輩には、スポーツ万能の石田国松が主人公の漫画「ハリスの旋風」
(ちばてつや作) をご存じの方も、少なくないのではないだろうか。
主人公は、短気で口の悪い傍若無人の暴れん坊だが、弱いものいじめはせず、逆に鼻持ちならない強者に闘志を燃やすという爽やかな性分が共感を呼ぶのか、いつしか学園の人気者になる。不良扱いされるがケンカ好きなだけで、盗みなどの犯罪は一切しない。
米国大統領選挙は、「もしトラ」から「ほぼトラ」になって、銃撃事件を経て、「確トラ」になったと評論家は言うが、果たしてそうだろうか?
「勝った」と思った時が、負けの始まり。極めて異例の選手交代で、
「ハリスの旋風」が吹いて、 「確トラ」予想が怪しくなってきた。
階層や人種、ジェンダー平等などの分断的スローガンではなく、
「自由と民主主義 対 トランプ主義」、「正義 対 犯罪者」そんな構図なら
多くの人に「ハリスの旋風」が吹くのではないか。